店主のひとりごと 記事一覧

中村勇太 日本画展 『#space』

イベントレポート 2020年12月13日

12月2日(水)~6日(日)、京都市立芸大出身の日本画家、
中村勇太さん( @y_utanakamura )による個展『#space』が開催されました。

植物と動物をこよなく愛する中村さん、
今回は海外の植物をテーマにして、額を上手く使った立体的な作品も展示されています。
淡い色合いに不思議な植物がいっぱいで、来場された方も沢山質問されていました。
中でもこの屏風絵、アンスリウムの王様である『ベイチー』はほぼ原寸大の葉を描ききった、見事な作品です。

床の間には、陶器作家さんや遠州綿紬のお店とのコラボ作品が。
出会いを大切にして、そこから新たな作品を作り出されているのがよく分かります。
特にこの陶器額の作品、『祇園の舞 -宵-』は人気が高かったですね。
日本語の名前が付いていますが、実はこれも海外の多肉植物で、洋名はエケベリア・シャビアナと言うんです。

中村さんは茶道の心得もあり、飾り付けも素晴らしかったです。
「この床の間を見て、作品を飾りたくなったんです」とも言っていただき感激でした。

5日間の会期中、お馴染みさんも初めての方も、中村さんの解説とともに作品を楽しまれていました。
スタッフも植物や日本画の話を伺うことができ、沢山知識が増えました。有難うございます。
アートを通じた交流、続けていきたいですね。当店も頑張ります。

吉崎寿子 傘寿に寄せて 押し絵展

イベントレポート 2020年11月27日

11月18日(水)~22日(日)の5日間、二階ギャラリーにて
『吉崎寿子 傘寿に寄せて 押し絵展』が開かれました。

押し絵とは花鳥風月などの形を厚紙で製作し、
これを古代裂など美しい裂地でくるみ、中に綿を詰めて厚み高低を付け、
板などに貼り付けるという技法で、羽子板はその一例です。

製作35年のキャリアをお持ちの吉崎さん。
その腕にかかると、それはそれは繊細で美しい仕上がりに。
ご来場者は作品群の見事さに圧倒されておいででした。

傘寿(80歳)によせてと開催の運びとなりましたが、
連日大勢のお客さまに精力的に対応されていました。
そのパワーとお人柄が更にお客さまを惹きつけたのでしょう。 感嘆の5日間でした。

有り難いことに数点の作品をお借りすることになりました。
明けて新年、当店の通り庭に展示させていただきます。
この機会に再度、また今回見逃されたお客さま、
さろん淳平へお運びいただければ幸いでございます。

ハイブリッド音楽サロン・パルティータ公開収録ライブ

イベントレポート 2020年11月25日

11月14日(土)、当店としては今年初となる音楽イベント、
『ハイブリッド音楽サロン・パルティータ公開収録ライブ』が開催されました。

パルティータ』は当店お馴染みのヴァイオリニスト 田久保友妃さんが始められた活動で、 この混乱した世の中でも音楽を楽しんで貰えるようにと、
動画配信と季刊誌発行を行いつつライブを開催するというものです。

また、リクエストやメッセージも募集されていて、
様々な事情でライブに参加できない人とも繋がりを持とうとされています。

今回のゲストには明石のジャズピアニスト 越山満美子さんが。
お二人でのライブも当店では3回目で、当店でファンになられた方も多数おられます。

動画収録の関係で、ラジオやトークショーといった感じの進行になった今回のライブ。
ジャズ、クラシックをはじめ、ポップスや懐メロに映画音楽と、
様々なリクエストに素晴らしい演奏で答えていくのは流石の一言です。
ご来場いただいたお客さまも、リズムに乗って楽しんでおられました。

春先からの世界的な大混乱もあり、沢山のイベントが中止になってしまった今年。
文化にふれる機会を失うことが、これほど苦しいものとは思いませんでしたね。
久しぶりに店内に響き渡る音色が、どれだけ嬉しかったことか。
改めて生演奏の素晴らしさを堪能し、スタッフも大いに元気づけられました。

まだまだ大変な世の中ですが、それでもみんな、知恵を絞って動きはじめていますね。
当店でも出来る限り、文化活動を応援していこうと思います。

【追記】京都新聞 11月25日版朝刊9面に、パルティータの活動が大きく掲載されました。
是非紙面でご覧ください。

さろん淳平

営業時間 AM11時~PM6時
定休日 月曜日・火曜日

〒606-0862 京都市左京区下鴨西本町31-4
(北大路通り下鴨本通り西入る)
TEL 075-702-5501